予防接種の案内

当院では大人・子供・乳幼児のワクチン接種を行っております。
- 事前にご予約いただく必要があります(院内に在庫があれば当日接種も可能ですが事前に個別にお問合せください)。
- ホームページ、電話または来院の上、予約をお願いします。
- 本人確認のため、本人確認書類(運転免許、健康保険証など)をお持ちください。
- 予診票の事前記入をお願いします。
当院では以下の予防接種を行っています
予防接種料金表
種類 | 費用(税込) | |
---|---|---|
インフルエンザワクチン | 不活化 | 1回目:3,500円、 2回目:3,000円 |
インフルエンザワクチン (公費補助がある場合) |
不活化 | 1,200円(生活補助世帯の方は無料) |
経鼻インフルエンザワクチン (フルミスト)対象:2歳~19歳 |
生 | 8,000円 |
COVID-19ワクチン | 不活化 | 15,000円 |
COVID-19ワクチン(一部公費負担) | 不活化 | 2,100円(生活保護世帯の方は無料) |
沈降13価肺炎球菌ワクチン (プレベナー®︎) |
不活化 | 11,000円 |
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®) | 不活化 | 7,500円 |
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®) (公費補助がある場合) |
不活化 | 2,500円(生活保護世帯の方は無料) |
帯状疱疹ワクチン: 乾燥弱毒性水痘ワクチン(ビケン) |
生 | 8,000円/1回 1回摂取:有効期間5年程度 |
帯状疱疹ワクチン: 不活化水痘ワクチン(シングリックス) |
不活化 | 22,000円/1回 2回摂取 有効期間10年程度 |
乾燥弱毒生麻しんワクチン | 生 | 6,000円 |
乾燥弱毒生風しんワクチン | 生 | 6,000円 |
麻しん風しん混合ワクチン | 生 | 8,500円 |
不活化A型肝炎ワクチン(エイムゲン) | 不活化 | 8,000円 |
組み替え沈降B型肝炎ワクチン (ビームゲン) |
不活化 | 5,000円 |
乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン | 生 | 6,000円 |
沈降破傷風トキソイド | 不活化 | 3,500円 |
RSウイルスワクチン | 不活化 | 25,500円 |
その他、下記のワクチンも対応しております。
- 日本脳炎、インフルエンザ菌(Hib)、狂犬病、HPVワクチン
代表的な予防接種(ワクチン)
インフルエンザ
流行が始まる10月の終わり頃までには接種していることが望ましいと言われています。
生後6ヶ月以上の方全員に毎年の接種を推奨しています。
6ヶ月~13歳未満は2回接種(2~4週間隔あけて)
13歳以上は1回接種
ワクチンの効果
- インフルエンザ発症が約60%減少
65歳未満
- 休養期間を減少
高齢者(65歳以上)
- インフルエンザや肺炎による入院・死亡が減少
四日市市では高齢者を対象としてインフルエンザワクチンの定期予防接種を行っています。
対象:65歳の方、および60歳から65歳未満の方で一定の条件を満たす方。
当院は協力医療機関となっています。
詳しくはこちら
高齢者インフルエンザ予防接種について | 四日市市役所
帯状疱疹
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気で、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、強い痛みが特徴です。発疹は体の片側に帯状に現れることが多く、胸や背中に多く見られますが、顔や腹部、腕や脚などにも現れることがあります。
水痘帯状疱疹ウイルスに初感染後(いわゆる『みずぼうそう』)、生涯にわたって体内の神経に潜伏感染しているウイルスが、加齢や疲労、免疫抑制状態など、免疫力が低下すると再び活性化し、発症します。50歳から発症率は上昇し、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。帯状疱疹は、症状が治まった後も痛みが続くことがあり、とくに高齢者の場合は、3ヶ月以上痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」になる可能性があります。また、目や耳の神経が障害されると、めまいや耳鳴り、視力低下や顔面神経麻痺などの深刻な合併症を引き起こすこともあります。
2025年から帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始となります。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などと同様の位置付けで、ワクチンの接種費用の一部が公費で負担されます。
対象者は
(1)65歳の高齢者。
(2)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫機能に障害を持つ60~64歳の人。
なお、66歳以上の高齢者については5年間の経過措置を設け、70歳から5歳刻みの年齢で一部公費負担による接種可能。100歳以上は、2025年度に限り全員を接種対象とする予定。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(ビケン弱毒生水痘ワクチン)と、不活化ワクチンであるシングリックスの2種類あります。それぞれ効果、接種回数、費用が異なります。
生ワクチン(ビケン)は1回接種で、接種前後にほかの生ワクチンを接種する場合は、通常27日以上の間隔をおいてください。明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制機能をきたす治療を受けている方は接種できません。
不活化ワクチン(シングリックス)は2回接種で、1回目の接種から2か月後(原則は6か月以内)に2回目の接種が必要です。
従来使用されていた生ワクチン(ビケン弱毒生水痘ワクチン)と比較し、不活化ワクチンであるシングリックスの方が、有効性97%(ビケンは約50%)、効果の持続期間は9年以上(ビケンは役5年間)と優れています。
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帯状疱疹ワクチンについて | 四日市市役所
肺炎球菌
肺炎で亡くなる方の約95%を、65歳以上の方が占めています。そのうち25~30%ほどは、肺炎球菌が原因と言われています。肺炎球菌ワクチンの接種によって、これらの疾患の予防、また重症化リスクの低減が期待できます。
「ニューモバックスNP®」と「プレベナー13®」の2種類の肺炎球菌ワクチンがあります。
「ニューモバックスNP :23種類の肺炎球菌をカバーするワクチン」
2~64歳で肺炎球菌感染のリスクの高い方。65歳以上のすべての方に適応があります。
高齢者のかたは定期接種を行うことができます。
「プレベナー13:13種類の肺炎球菌をカバーするワクチン」
65歳以上の高齢の方、2か月から6歳未満の小児、に適応があります。
高齢の方の定期接種を行うことはできません。
ニューモバックスと比較するとカバーできる肺炎球菌の種類は少ないですが、より高い免疫力が期待でき効果も長い間持続すると言われています。
定期接種対象
(1)四日市市に住民登録があり、接種日当日に65歳の人が対象です。
(2)四日市市に住民登録があり、接種日当日に60歳以上65歳未満の人で心臓、腎臓、呼吸器の機能の障害により、1級の身体障害手帳をお持ちの人が対象です。
詳しくはこちら
肺炎球菌ワクチン接種について | 四日市市役所
肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンとの併用接種が可能です。
併用することで、肺炎に対する予防効果がより高まります。
他のワクチンとの同日接種が可能です。
注意事項
- 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®)は、5年以上経過するとワクチンの効力が低下する可能性が指摘されています。接種後5年が経過すれば、再度肺炎球菌ワクチンを接種することができます。
- 65歳以上の方におすすめの肺炎球菌ワクチンの接種方法は以下の通りです。
プレベナーを先に接種すると免疫効果が高まり、その後のニューモバックスを追加接種することでより高い免疫が期待できます。
風しん・麻しん(風しん麻しん混合)
麻しんは小児に多い感染症ですが、成人でも発症することがあり、その場合、重症化すると言われています。また、肺炎や中耳炎などの合併症を引き起こす可能性があり、まれに脳炎を発症するリスクも伴います。今まで麻疹にかかったことがない、または麻疹ワクチンを接種したことがない人は、ワクチンの接種を検討することが推奨されています。
風しんは妊娠中の女性が風疹に感染すると、胎児に先天性風疹症候群(心臓病、白内障、難聴など)を引き起こす可能性があります。妊娠を希望する女性やそのパートナー、および周囲の方は、ワクチン接種をしておくことが重要です。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症は、発熱や咳など風邪に似た症状が見られますが、とくに高齢者や免疫力が低下している方、糖尿病などの基礎疾患を持つ方は重症化しやすく、重い肺炎を引き起こす可能性があり、症状が長引くこともあります。また治癒後も、さまざまな後遺症があることが報告されており、これが日常生活や社会活動に深刻な影響を及ぼすリスクもあります。
新型コロナウイルスに対するワクチンは、感染を防ぐだけでなく、重症化のリスクを減らし、後遺症の軽減にも寄与するとされています。肺炎を防ぎ、生活の質を維持するためにも、ワクチン接種をお勧めします。
なお、新型コロナワクチンの全額公費による接種は令和6年3月31日をもって終了しました。現在、65歳以上の方や、心臓・腎臓・呼吸器に障害がある60~64歳の方を対象に、新型コロナ重症化予防のため、自治体が年に1回、定期接種を行っています。この場合、費用の一部は患者負担となります(有料)。また、定期接種以外にも、任意での接種も可能ですが、その際は全額自己負担となります。
四日市市の高齢者新型コロナ予防接種についてはこちらをご参照ください
高齢者新型コロナ予防接種について | 四日市市役所
HPVワクチン
HPVワクチンは、子宮頸がん予防のワクチンです。子宮頸がんは、子宮の入り口付近に発生するがんで、性交渉によって感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が主な原因です。HPVは、多くの女性が人生で一度は感染すると可能性があると言われています。感染したからといって必ずがんになるわけではありませんが、子宮頸がんの95%以上はHPV感染によって引き起こされるとされています。日本では20~40歳代の女性を中心に毎年約1万人の方が子宮頸がんと診断され、年間約3,000人の方が亡くなっています。子宮頸がんはワクチンで予防することができ、接種が推奨されています。
ワクチン接種により日接種者の1/20まで発症リスクを抑えられ、またHPVに感染する機会の少ない早い年齢で接種するほど高い効果が得られます。日本では小学校6年生〜高校1年生の女子が定期接種の対象となっており、対象者は費用はかかりません(公費助成)。
詳細につきましては、四日市市のサイトをご参照ください
HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)について | 四日市市役所
なお、HPVワクチンには、2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)、9価(シルガード9)と3種類のワクチンがありますがあります。サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぎ、HPV型の50~70%の感染を予防できます。シルガード9は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の約90%を占める種類のHPVの感染を予防することができるとされています。どのワクチンを接種するかは、医師にご相談ください。
費用は予防接種料金表をご覧ください